第1に、事件解決までの少なからぬ期間を弁護士と付き合うことになるのですから、自分と合わないと感じた弁護士には依頼しないことが重要です。
第2に、解決までの見通し、リスク、費用などについて分かりやすく、且つ、丁寧に説明してくれることはもとより、時間を守る、きちんと報告してくれる、伝言すると速やかに折り返し連絡をくれるなどのことも当然のことでしょう。
第3に、絶対というわけではありませんが、専門家としての力量の見極め方をお教えしましょう。私たち弁護士の間でも専門的力量を評価されている方にはいくつかの特徴があります。まず、弁護士会などにおける弁護士を対象とする研修会で講師を担当した実績のあること。次に、弁護士など専門家を対象とする著作があること。素人向けの著作はあまり意味がありません。また、単独の著作であるか、共著の場合では編者に名を連ねていること。最後に、記念碑ともなるべき事件を担当した実績があること。これらに該当する弁護士はキャリアのある方であり、若手の方が当てはまるのは困難かもしれませんが、参考にしていただければと思います。