立証責任

裁判で「立証しなければならない」とはどういうことなのでしょうか?

貸主が借主に対して「私からお金を借りていないって言うけど、立証できるの?」というのは間違いです。「借りていないこと」を立証するのは不可能であり、貸主が「お金を貸したこと」を立証しなければなりません。これに対して、借主が返済したのなら、「返済したこと」を立証しなければなりません。

これを民事訴訟では立証責任の分配と言い、誰がどのような事実について立証責任を負うのかが決まっているのです。

裁判をしようとお考えの方は、自分が立証しなければならない事実についての証拠が十分にあるのかどうかを十分に御検討ください。